補聴器の選び方

現在、我が国は、かつて無い高齢化社会に入り、補聴器・集音機といった聴覚関連製品の販売や広告・宣伝もテレビや新聞広告・チラシ等様々な媒体を通じ目にするようになりました。
また、購入先も、補聴器専門店だけではなく、通信販売やメガネ店・時計店・電気店等の兼業店また、ホームセンターの電気製品売場と多岐にわたっています。
補聴器は、メーカー・形状はもとより、購入方法、購入場所、選択機種により、性能・特性・フィッティングには大きな違いがありますが、広告やカタログを見ただけでは大変判りにくいことも事実です。特に初めて補聴器を試される方の場合、不安と期待で混とんした心理状態にあるものです。
まずはよくカウンセリングを行い、ご使用するご本人が実際に補聴器を視聴し、体験してみることが補聴器を知る第一歩で多いです。

※補聴器使用による補聴効果は個人により異なります

良い補聴器を選ぶために

補聴器を見つけていけばいいのか、ここでは良い補聴器を選ぶときに欠かせない大切なポイントについて説明したいと思います。

  1. 自分の難聴の程度について理解されていますか?まずご自身が自分の難聴の程度を正しく理解し、納得されていることが大切です。また配偶者、ご家族といった周りの方の理解も補聴器をきこえのパートナーとしていくためには欠かせないことです。現在のきこえの状態、難聴の程度については聴力検査・聴力測定を踏まえて病院や各種医療機関、補聴器専門店にて十分な説明を受けることが大切です。
  2. 目的を明確に実際に聞こえなくて困っているのはどのような時ですか?家族との会話の時でしょうかそれとも仕事でお客様とお話をする時でしょうか?またそのような状況は屋内、それとも屋外でしょうか?どのような時に補聴器が必要なのか。目的や使用したい環境が明確になることによって補聴器の種類、必要な機能や形態が決まってきます。
  3. 既往歴、補聴器使用経験の確認耳の病気の既往歴や現在の状況を面談等により明らかにします。(耳垢や耳垂がある場合等、補聴器の適応がそのままでは困難な場合は、耳鼻科への治療をおすすめしています。)これまでに補聴器の使用経験の有無に関しても明らかにし補聴器選択の際の一考とします。
  4. 調整(フィッティング)・試聴、機種決定実際に補聴器を聞いて頂きます。正しく選択、調整した補聴器であればこの時点で十分な補聴効果を本人はもとより、ご家族の方も実感出来ると思います。効果や使用環境を踏まえた上で補聴器の形式、必要な機能や予算などお客様のご要望をもとに補聴器の機種決定を行います。
▲ページの先頭へ戻る